新しく農業経営を開始するには、それ相応の開始資金や運転資金、それと、収入が得られるまでの生活資金が必要です。
農業では、農作物を作る農地の購入資金(借りるのであれば小作料)、農機具の購入資金、住宅を購入・改築する資金、そして、売り物になるような作物を作るまでの生活資金、農薬費、農作物の種苗費など、多くの準備資金が必要です。その際の金額は経営作目や、土地の価格等により大きく異なります。
従って、就農する前には、既存の農家や農業改良普及センター、また、新農業人スタート、新農業人トライ、新農業人フェアに足を運び、先輩の新規就農者などから話を聞き、自分の計画で本当に農業経営が成り立つのかどうか、生活貴金を含めた資金計画をしっかり立てておくことが必要でしょう。農業を開始する際の自己資金が不足する場合には、制度資金を活用することができます。
制度資金には、事業内容に応じていろいろな種類がありますが、一般の資金に比べて低利で、しかも長期の資金として有利に活用することができます。
しかし、新規に就農する人の場合には、貸し付けの条件や経営計画などの面からみて問題が少なくありません。各市町村農業委員会や農業改良普及所、農業協同組合などに相談するのが良いでしょう。