新規就農者

[未来人材プラス]農福連携で加工業を 愛知県豊田市・岡田直是さん(29)

祖父の後継ぎ農地拡大 ニンジン部会再興志す
 

 「自分のまいた種が実となる。それを収穫して『おいしい』と食べてもらえることが農業の魅力」と話すのは、愛知県豊田市で「岡田農園」を営み、就農5年となる岡田直是さん(29)。母子家庭で育ち、父親代わりで農家だった祖父の嘉一さん(85)の元で育った。農業は生まれた頃から身近で、農家のノウハウを身に付けようと歩んできた。ニンジン部会の再興を目指し、農福連携にも意欲を燃やす。

 農業高校を卒業後、県立農業大学校に進学した。その後は大口町にある服部農園に就職。経営のノウハウや社会人の基礎を学んだ。

 就職して3年、嘉一さんが足を悪くしたのをきっかけに「倒れる前に一緒に農業をしたい」と就農を決めた。前職の貯金や国の農業次世代人材投資資金を経営資金とした。初めは30アールほどで土質が良い農地は借りられなかったが、「嘉一さんの孫が農業を始めた」と次々と農地が集まり、今では2・5ヘクタールに拡大。ニンジンを中心に、ナス、サツマイモを栽培する。

 メインのニンジンは毎年2ヘクタールほど栽培する。農園のある同市畝部町は元々、部会があったほどニンジン作りが盛んだったことから、「部会を再興させたい」と栽培を始めた。農大校ではブロッコリーが専攻で栽培ノウハウはなかったが、地元の農家に教えてもらいながら習熟していった。

 現在は地元の障害者就労支援センターと連携。障害者を4人、施設外就労で受け入れて収穫作業や袋詰めなどを任せる。ニンジンは1日に約400袋、県内のスーパーや無印良品に出荷する。

 今後は、付加価値を高めるため国の交付金を活用して加工場を作る意向だ。「農福連携で加工業にチャレンジしたい」と意気込む。

 これから農家を志す人へ「地域の人と、しっかり連携することが一番大切。土質など地元の人にしか分からないことがある」とアドバイスする。

 

▼岡田さんが学んだ愛知県立農業大学校のウェブサイトはこちら

https://www.pref.aichi.jp/soshiki/noudai/