新規就農者

経験の全てを農業に ブロッコリーなど栽培 東かがわ市・谷口正輝さん(36)

 香川県東かがわ市川股の谷口正輝さん(36)は、同市の農家以外の家の生まれで就農5年目。現在は地元でブロッコリーやグリーンアスパラガス、青ネギを栽培する。

 高校卒業後の5年間、自衛隊員として仕事に従事。除隊後はオーストラリアに渡り、海外へ輸出するリンゴ農園で働きながらバイクでの大陸横断の夢を果たした。

 2年後に帰国して結婚。居住のために同市内で倉庫・農機具付き古民家を購入したのを機に、それまでの経験全てを生かせる農業に全力を注ぐ。
 

 家族は妻、長女、次女、長男の5人。当初、小・中学校の同級生であったJA職員に相談し、ナバナの栽培を始めたが、経験不足で計画通りの出荷はできなかった。その後、同職員から提案され、1・2ヘクタールの借地を活用し、本格的に就農。比較的に作付けしやすく収益性の高いブロッコリーの栽培を始めた。

 2022年は、20アールの中古ビニールハウスを取得し、グリーンアスパラガスの栽培に着手。23年に初めて収穫し、870キロ(4月時)を出荷した。11月には隣接地に施設を新設し、栽培面積を2倍に増やす予定だ。

 23年春には、ブロッコリーの栽培農地で青ネギの栽培も始めた。規模拡大を図るアスパラガスと青ネギの収穫に備え、5人のアルバイトを雇用している。

 ブロッコリーの栽培では、根こぶ病に悩まされた年もあったが、成功するまで粘り強く続けるポジティブな性格で課題を解消。同品目の生産者から話を聞き、栽培方法の研究を重ね、翌年には再出荷できるまでになった。

 就農当初、これまでのキャリアで広げた人脈と、持ち前のバイタリティーや自衛隊で培った体力を発揮し、住居や隣接する倉庫などを修繕。アスパラガスの選別作業場もDIYで作った。

 将来の外国人労働者の雇用拡大を見据え、居住用古民家の購入を視野に入れる。これによって生産規模の拡大を目指す。「海外で培った英語力を外国人雇用に生かしたい」と話す。